2023-01-01から1年間の記事一覧

ある男の手記 9/4

たとえば、精神科に行くきっかけなんてものは、やはり憂鬱症(うつ病)であるケースが現在でも多いのだろう。なんらかの事情で抑うつ状態になり、眠れない、だるい、焦燥感に駆られる、とかいうふうに社会生活を非常に送りづらい状態にまでなったとき、精神科…

ある男の手記 8/21

音楽とは自由のことである、と俺は思った。だけどまたそれも、微妙に違うようだ。いや、違いは些細な程度ではすまされないだろう。 確かに音楽は自由を「志向」する。自由でありたい、より自由であろうとする態度が、音楽を制作し、音楽を享受し、音楽そのも…

体重日記

ある男の手記。その中には、時折、"体重日記"というものが並行して余白に書かれている。その日記の書き手は、手記の書き手(ある男)と同一視してよかろうとも思われるのだが、"体重日記"と並列して書かれた地の文章では、あくまで別の人物が書いた文章から引…

ある男の手記 23/7/16 大学の条件

日本の四年生大学に入学したら、最短でも200万は払うわけだ。大学で何をするかといったら、基本的には授業を受けて、必要とされる単位を揃えることである。サークル・部活動、生活費を賄うためのアルバイト、友人関係に色恋と様々であるが、基本的に学業が中…

承認欲求の上昇志向

自分の過去(半年以上前)のtweetを見ながら、承認欲求のえげつなさをひしひしと感じ、驚き慌てめくほど。承認欲求はとどまることを知らない。いいねの数が30あたりで安定してくると、それより下回るものをどこか気にしてしまう。くよくよする。昔は10でも嬉し…

経済=力について 覚書き

経済力とは人口に膾炙した物言いだが、要するにability、能力のことだろう。生活資金を稼ぐ人としての(求められる)能力。あるいはその力能、適正。 Power of Economyという意味での"経済力"があってもいいのではないだろうかなどと思う(まァ普通にあるんだろ…

トラウマ履歴をくだってゆけ——大失敗の記録

■トラウマ履歴をくだってゆけ——大失敗の記録 僕のトラウマ形成に関わった大きな出来事のひとつは、大学に入ってから入部した「ロックンロール部」である(もちろん仮名)。これを「大失敗」の経験と呼びたい。ロックンロール部でのすべての出来事は、この「大…

心のリハビリテーション

心のリハビリテーション——まずは2015-19の記憶健忘 五年間ほどのことをうまく思い出せない。具体的には2010年代の後半。 自分のリハビリとして、どうもうまく思い出せないとある過去五年間のことを少しでもいいから自分で思い出してみる、ということを、あく…

ある男の手記2

僕は激情的な音楽にどうしても惹かれてしまう。ベートーヴェンなども勿論大好きだけど、激情的というのは、静と動の振れが極端だということだ。それはどういうことかというと、静が要請される場面において完璧に〈静〉を演出すること、反対に動が要請される…

Twitterに1000字でも書けようものなら……ある男の手記23/5/23

* なんというか。僕はもう没落していくのだろう。俺はと言いたくなる。俺はこのまま没落していくのだ。金銭的な没落といわず、肉体的な没落といわず、とりもなおさず人間の形態として没落するのだ。否-人間への降下だ。俺は灰になるのだ! 煙草をふかす人間…